SSブログ

展覧会巡りの日 [展覧会]

「今日しか無い」というタイミングのため、締め切り前にお出かけ。

まずは、渋谷で開催中の「21世紀環境展」へ。
地球が抱える環境問題を、6人の女性の人生に焦点を当てて紹介した展示が印象的でした。

東急ハンズに寄り、「錆落とし」を見つけて購入。
「錆落とし」でよく有るものは、「磨いて錆を落とす」もの。
でも、銅版画用の銅版に出来た錆は、磨いてツルツルにしてしまっては版の意味が無くなってしまいます。
買ってきた錆落としは透明な液体で、磨くタイプのものとは違う様子。
今度、錆が吹いてしまった銅版をキレイにしてみようと思います。
でもその前に、錆が吹かないように管理をしっかりしないといけませんね(笑)。
メッキをかけてしまえば錆の心配は無くなるのですが、錆が吹いてしまった銅版は大作だったのでメッキに何万かかかってしまうので躊躇していたものです。
創れば必ず何枚か売れる……とわかっていれば、メッキもかけられたのですが。

銀座に移動して、今日が最終日の「ユキノシタ展」へ。
グループ展なのですが、とにかく盛り沢山!!!
さほど広いと言えないギャラリーの、中から外壁まで、天井まで、作品がぎっしり!
久しぶりに友人の展示を見る事ができました♪

最後に、青木画廊で今日が初日の「静筆の画家8人展」へ。
IFFAメンバーのかたと「これだけの作品を見られるのは、美術館の展覧会を見るよりお得!」で意見が一致☆
初日なので、参加作家のかたが大勢、また私の好きな系(笑)の作家のかた達が、顔を出していらっしゃいました。
あまり人と話すのが得意では無いので展覧会の初日に顔を出すことは無いのですが、皆さんとても気さくにお話してくださって、結構長居してしまいました。

ある作家さんは、「掘りたてホヤホヤの“冬虫夏草”」を見せてくださいました。
それが、甲虫からキノコが生えている、正にイメージ通りの「冬虫夏草」!!!
う、美しい♪

またある作家さんは、銅版画用に30年前にまとめて購入した銅版がそろそろ底をつく……とのこと。
銅版画で高名な作家さんなのですが、どれだけの量、購入されたのだろう……。

別の作家さんからは銅版画のメッキのお話が出ました。
以前はアクアチントの技法を使っていたが、薄く繊細に施したアクアチントは10枚ほど刷っただけでコンディションが変わるので、今はエッチングで表現されているとの事。
そ、それって、点描でグレーを表現しているということですよね……。
それも凄い。

銅版画の色刷りの色インクの変色のお話もうかがえました。
銅版にメッキをかけずに色インクで刷ると、色が変わってしまうのだそうです。
私などは、ほとんど黒一辺倒ですが、色刷りをされるかたはメッキが出来ないと大変だと思います。
白や黄色などの明るい色、原色に近い色などのインクは、刷った時はまだしも、時間が経つと黒っぽく変色してしまうそうです。

メッキは、六価クロムの問題も有り、設備投資が大変なのだそうです。
そんなこともあり、東京からはメッキ屋さんが撤退していったりするそうです。
考えてみると、銅版画は環境にも身体にも良くない部分が多いですね。
先日などは、アクアチントをするために細かく擦り潰した松ヤニの粉を吸い込んで、まる一日鼻水がとまりませんでした。
有機溶剤なども使用しているので、それも良くないだろうなぁ〜。
でも、銅版画はやめられません。
nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 1

sandora

環境展、ご覧頂き、有難うございました。
イラストは明るくて、綺麗でしたが、文字が小さくて、読みづらいという意見が出ていました。
パネルが多いと設置に手間がかかるし。
展示会もいろいろ、大変なことがわかりました。

メッキ、どこか、いいところが見つかるといいですね。
私の方でも情報が出てきたら、お知らせいたします。
by sandora (2008-07-07 09:15) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0