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額縁復習(その3) [イタリア古典技法で作る額縁]

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※メノウのかけらを石屋さんで購入し、メノウ棒の代わりに。

【イタリア古典技法で作る黄金額縁】
【ボーロから箔】
1)基本の膠水と水が1:2にになるように薄め、3倍膠水を作る。
2)ボーロ(箔下とのこ)をビーカーに入れ、3倍膠水を徐々に入れ、筆でよく溶く。
  今回、黒ボーロが手に入らなかったので、赤ボーロに黒の顔料を混ぜて疑似黒ボーロで作業しました。
3)前回、乾燥させておいた額に、膠水で溶いたボーロを3〜4回(石膏下地が見えなくなるまで)塗る。
4)ボーロ液が乾いたら、柔らかい筆で箔を置きたい部分に水をたっぷりと塗り、箔を置く。
  今回、銀箔を使いました。
5)水が引いたら、脱脂綿を軽く押し当て、余分な水分を取る。
6)ボーロが乾いたら(5〜6時間程度。夏なら1〜2時間で乾くこともある)、メノウ棒で箔を磨く。最初は軽く、だんだんと力を入れて。軽くたたいて、乾いた音がしたら磨いて良い。
7)ボンスターで箔を部分的にとったりする。
  本来は、額縁の側面は壁に光が映ったりするので箔は貼らないのですが、今回は、わざと銀箔を貼って、ボンスターで磨き取りました。
  
今日は、ここまでです。

まだ、この上から、浮き出た模様の部分に彩色をする予定です。
あまりに手間がかかるので、自分の絵全てに自作の額をつけるわけにいきませんが、展示の際に何点か紛れ込ませて、絵描きさんから「この額いいね!」と言ってもらえたら最高です♪
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姉美

こっ、こりすぎ!

でも、こんなふうに手塩にかけた作品創りがしたいです。
by 姉美 (2010-08-10 19:52) 

高田美苗

>姉美さん
有り難うございます!
ワンポイントだけでも、自分で何か手を加えられると良いんですけどね〜。
by 高田美苗 (2010-08-11 08:57) 

mikoto

スゴスギです~;ー;
あの緻密で美しい作品だけではなくて、額まで作ってしまうとわっ
確かに自分で作ればイメージにマッチングした物が作れるとは思いますが・・;
完成まで楽しみに観させて頂きます☆

チケットありがとうございました、即効着いたのでビックリ!
まだまだ先ですが楽しみに待っています~^^
by mikoto (2010-08-12 10:15) 

seihachi

うわーこれは、カッコいいですね!

こういう技術も身につけたいです。
オーダーメイドの額縁屋さんができそうですね。
by seihachi (2010-08-12 16:59) 

高田美苗

>mikotoさん
有り難うございます!
今、彩色中ですが、色を塗らない方が良かったかも……;;

>seihachiさん
有り難うございます!
テンペラの経験がある人ならば、材料と技法がほとんどかぶってますので、簡単にできそうです。
seihachiさんは立体物も凄いので、創られたら凄いものが出来そうですね!!!
by 高田美苗 (2010-08-13 16:52) 

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