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「アリス幻想綺譚2019 ―アリスとファンタジーの普遍的概念」展 [展覧会]

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「アリス幻想綺譚2019 ―アリスとファンタジーの普遍的概念」展の準備が終わりました。
荷造りも終わり、ホッと一息です。
私は、新作を含む3点の出品になります。

会場:Bunkamuraギャラリー(渋谷)
会期:2019/2/15(金)~2/27(水)
   10:00~19:30

参加作家:
【平面】味戸ケイコ、東逸子、イヂチアキコ、小川香織、金子國義、北見隆、黒木こずゑ、寒河江智果、新宅和音、高田美苗、たま、友沢ミミヨ、トレヴァー・ブラウン、中村キク、七菜乃、西塚em、丹羽起史、長谷川友美、深瀬優子、森ヒロコ、山本タカト

【立体】清水真理、垂狐、高齊りゅう、衣、陽月、ホシノリコ、三浦悦子、村上仁美、森馨、吉田良、Chong Yang-Hee、Kim Yoon-Ok、Sera、Shin Jung-Mi、 Sooya、 Ji Hye-Jung


不思議で可愛らしく、時には怖い…不条理と幻想のアリス・イン・ワンダーランド

 言わずと知れた世界的名作、『不思議の国のアリス』。原作は、著者ルイス・キャロルが知人の子である当時10歳のアリスのために作った即興のおとぎ話を元に誕生しました。突然現われる正体不明の登場人物や、意味が分かるようで分からない言葉。夢とユーモアに溢れながらも入り乱れる謎や不条理。得体知れずにして奇妙なまでに生々しいそれらは、非現実ではなく、実は子供の目線ではリアルな現実なのです。

 何ものにもとらわれない自由な発想から生まれたファンタジーと捉える人もいれば、理路整然と秩序が貫かれた論理学の書と評する人さえいる、『不思議の国のアリス』。この不思議な物語は、1865年の刊行から現在まで子供・大人を問わず常識や習慣が通じない迷宮の世界へ誘い、謎を問いかけます。この問い掛けにこそ、多くのジレンマを持つ現代人が求める、社会的モラルから決して得ることが出来ない各々のピュアな解答が秘められているのかも知れません。

 今回は、アリス自身の持つ永遠の少女性(「アリス」と言う名称から想像・連想し得る観念的なアイコン)と同時に、少女とファンタジーから成り立つ普遍的な共有概念も視野に入れた世界観をテーマに、30余名の作家それぞれが独自の解釈・技法により表現した作品を展開いたします。
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