「共シール」の小を作りました [展覧会]
小作品お買い上げのお客様から、
「裏にサインが欲しい」というリクエストをいただいたようです。
「裏にはサインしてあったはず……」と考えたところ、
作品が小さすぎて「共シール」を貼っていませんでした。
そこで、新たに小作品用の共シールを作りました。
コレクターさんにとっては、購入したギャラリーでのキャプションと共に、
とても大切なもののようです。
コレクターさんは、私のようなズボラな人間はいらっしゃらないようで、
様々なデータを大切にしていらっしゃいます。
ありがたいことです。
「共シール」というのは、本来、日本画のお約束のようです。
私は日本画では有りませんが、額の箱と作品に貼って有ります。
展示作業、撤収作業の時にとても役に立つからです。
ところで、シールを貼れないような作品を作っていらっしゃる、
例えば人形作家さんは、どうされているのでしょうか?
樹脂やビスクの場合は、刻印のようなものをされているようですが、
石塑粘土の場合は、どうなのでしょうか?
今度、伺ってみましょう。
「共シール」とは
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共シール(ともしーる)とは、作家本人が制作した作品であることを示すラベルのようなものです。その作家が制作した作品だと示すラベルには様々な種類がありますが、共シールは特に作家本人が直筆で作品名や作家のサインを記入したものを指します。
作品によっては落款も記載するケースがあり、共シールの書式や様式は特に決まっていません。作家ごとのデザインの違いを楽しんだり、落款から作品の世界観を覗いたりできるのが共シールの魅力の1つ。作品の画面に記してある落款と共シールの内容が一致することは、その作品が本物であることを証明する重要な要素なので、邪魔だからと取ってしまわないようにしましょう。
共シールは全ての美術作品に付属しているわけではありません。一般的には、額装された日本画にのみ用いられます。共シールを作品に添付するときは、共シール用のラベルを2枚用意するのが基本。1枚は作品の裏面に糊で貼り、もう1枚は額の裏に貼り付けます。額の裏に貼るときはラベルが取れないよう、上にアクリル板を重ねたあと四辺をテープでしっかりと固定します。
一度共シールを作品や額裏に貼ると、後で交換するのは困難です。今まで貼りつけてあった共シールを、作品を傷めないように取り外す手間が掛かるだけでなく、共シールを新しく作ってもらうため、制作者本人に連絡を取らなければなりません。制作してから何年も経過している作品だと作家が亡くなっており、共シールを書いてもらえないケースもあります。
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「美術品・絵画買取センター」https://bkkc.art/glossary/共シールとは/