儚いもの [雑感]
ここ数年、家の近くでカラスウリの花を見ることが出来ます。
儚いレースのようなこの花は、夕暮れ時から咲き始めます。
昼間は堅く心を閉ざしたかのように、小さな拳のようになっているのです。
あまりの美しさに誰かが取っていかないかと心配になるのですが、幸い、そのような無粋な人は居ないようで、あるがままに咲いています。
そして、夏の間ほとんど結晶が出来ず、毎日何の変化も見せてくれない天気管を放っておいたのですが、さっきたまたま見てみると、儚い羽毛のように結晶していました。
なぜ、人は儚いものに惹かれるのでしょうか?
私が主に少女の絵を描いているのは、儚く過ぎていく「時間」というものを、象徴としての少女の姿で描き出したいのかもしれません。
生身の少女って、意外に現実的でドライで逞しいものですから。
儚く過ぎていく時間を、楽しい思い出でいっぱいにしたいですね。
そんなわけで、今日は大事な人の誕生会でした。