田村吉康さん個展とオリジナル手帳の試作 [展覧会]
だいたい、オリジナル手帳の試作が納得の行く状態になりました。
本当は、角金を付けたいのですが、古美仕上げの角金は手持ちのものだけ。
店舗やネットで探しても見つかりません。
金ピカの角金を付けるか……。
(補足:今、ネットで見つけて発注しました♪)
この試作が日の目を見るかは、教授次第。
試作は好きなので、日の目を見なくても良いのですが……。
そして、昨日は新宿タカシマヤ美術画廊で開催中の、
田村吉康さんの個展に伺ってまいりました。
いつもは「たらしこみ」の技法で描かれる着物ですが、
ユリコタイガーさんがモデルをされている大作では、
丹念に着物の地模様から柄まで描かれていました。
「着物の意匠にも権利があるのですが、
タカシマヤさんのご協力で特別に描かせていただきました」
といった趣旨のことをおっしゃられました。
普段、私は和服を描かないので意識したことがありませんでしたが、
本当に納得させられる言葉でした。
Twitterなどでは、時たまバズるようなことを発言されますが(笑)、
お話するときには、とても優しく、気を遣ってくださるかたです。
海外で活躍されていらっしゃるので、
実際に権利関係など厳しく考えていらっしゃることもありますが、
何より、他のクリエイターに対する尊敬の念を強く持ち、
他者の仕事を大切に考えていらっしゃるのがわかりました。
先般は、コレクターのかたから、
「どれだけ時間がたっても、自分の作品の来歴が分かるようにしておいたほうが良い」
と言う主旨のご助言を受け、それも心に響きました。
自分の作品が100年も200年も残ることを考えたことがありませんでした。
今、作品を気に入ってくださった方が生きていらっしゃる間、
作品が劣化しないように心がけてはいたのですが、
コレクターも私も死んでしまった後に作品が残ることは考えていませんでした。
そんなに大事に思ってくださったことに感謝しています。
「他者の仕事に敬意を払い、大切にする」ということを、
このところ考えさせられています。