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絵も描き始めました [混合技法]

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今年になって初めて、「100人の鳥獣戯画」展の出品作の絵にも手を付けました。
本当は人形に気持ちが行っているのですが、絵は乾き待ちの時間が必要で、急に描き進めることが出来ないので、計画的に進めないといけません。

また見据えるような目の少女になっています。
少女の絵ならば、夢見るような表情の、微笑んだような柔らかな表情の絵のほうが、万人に好まれるのは分かっているのですが……。
どうしてもそういう少女は描けません。
意志的な表情しか描く気になれないのです。
それはきっと、自分の意思で行動することを禁じられていたような少女時代・青年時代を送ったからだと思います。

「大人になんかなりたくない」という子供も多かったようですが、私は「早く、自分の意思で行動できる大人になりたかった」のです。
大学を出て会社に入った時に「どんな社会人になりたいですか?」と新入社員歓迎パーティーの壇上で質問された時に、「ものの分かった大人になりたいです」と答え、何故かみんなに大笑いされた記憶があります。
大真面目だったので、なぜ笑われたのか分かりませんでした。

そしてもう一つ。
私の描く少女は、死んでいるか、死にかけているか、仮死状態か、死と接しているか……そういう少女ばかりです。
服は、大抵の場合、白い色です。
これはおそらく、経帷子です。

なので、年賀状用の絵を選ぶのに、毎年、四苦八苦します。
縁起でも無いですからね。
大抵、1枚くらいはテーマを与えられて描いた(自主的に描いていない)絵があるので、それが年賀状の絵になることになります。

私が「死」をテーマに絵を描いている理由は、まだ分かりません。
ただ、子供の頃から「死」を強く意識していたことだけは確かです。
小学生の頃から、「人生60年として、もう六分の一くらいは生きてしまった」「人生60年として、もう五分の一くらいは生きてしまった」と、時間が経つに連れ考え、死がやって来るのを恐れていました。
その頃よりだいぶ「死」に近づいてきた今は、不思議に昔ほど「死」が怖いものでは無くなったようです。





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